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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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東村山市議会傍聴記(平成27年12月--その1)
 東村山市議(「草の根市民クラブ」)で社会福祉法人「林檎の木」理事長の矢野穂積は平成27年11月30日、元東村山市議から提訴された裁判の口頭弁論に姿を見せなかった。同じく提訴され出廷した相被告の朝木直子(東村山市議=同)によれば、矢野は月水金は差し支えがあるとのことだった。

 矢野は9月議会をほぼ全休していた。仄聞するところによれば、どうも矢野は最近まで入院しており、月水金は差し支えがあるというのも入院と関係があるようだった。

 12月1日、東村山市議会12月定例会の初日を迎えた。この日は火曜日で、矢野は議場に姿をみせていた。しかしその足元は、病み上がりのせいか、かなりおぼつかないようにみえた。議事終了後には壁を伝うように廊下を歩いていたと聞く。

 翌日の水曜日は矢野の一般質問が予定されていた。月水金は差し支えがあるとのことだったが、矢野は朝から議会に出席し、午後3時ごろから一般質問を行った。本来は差し支えの日だが、通院の予定を変更したということらしかった。

 では、矢野があえて予定を変更して行った、6月定例会以来半年ぶりの一般質問の内容はどんなものだったのか。

尋常でない前置き

 12月定例会の矢野の一般質問の内容は①自衛隊員募集に関わる問題点②河川改修について③昭和病院運営の諸問題――の3点だった。なお、このうち②は9月定例会で行う予定だったが入院したためにできなかった質問である。

 順を追ってみていこうと思うが、質問の前置きが矢野の特異性と精神状態を映しているように思えてならなかった。矢野は最初にこう発言したのである。

「質問時間制限に抗議しておきます。かなり前に暴漢に襲われて前歯を折って、差し歯を入れていたんですが、その差し歯が取れてしまって聞き取りにくいかもしれません」(趣旨)

 と。「聞き取りにくいかもしれない」と断っておきたいのなら、それだけでよかろう。しかし矢野はいきなり余計な話をかぶせたのだった。

 矢野のいう「暴漢に襲われた」事件とは、矢野が「犯人」として突き出した未成年の少年を東村山署が「犯人」とは認定せず、また民事裁判でもその「少年」は無関係と認定された有名な「少年冤罪事件」のことである。矢野が特定する「少年」の冤罪が刑事でも民事でも確定しているということは、もはや事件の存在自体が疑わしいということでもあろう。にもかかわらず、矢野と朝木直子の共著『東村山の闇Ⅱ』ではとうとう「少年」の実名まで公表に及んでいる。

 矢野は議場で「少年」の実名を明かすことはなかったが、存在すら疑わしい「事件」を議会の場に持ち出すこと自体、もはや正気の沙汰とは思えない。存在を疑われるような話を冒頭に持ってきた背景には、元公明党市議から提訴されたこと、公選法違反で告発されたことに対する矢野特有の強い敵愾心があったのではないかと推察する。

 いずれにしても、実名を出していないとはいえ、「暴行事件」の存在を主張するこの発言は、根拠もなく1人の東村山市民を「暴行犯」と主張するもので、とうてい許されるものではあるまい。それを議会の場で発言するなど、東村山市民を愚弄しているといわれても仕方があるまい。

 矢野と朝木直子は一般質問の際に必ず「質問時間制限に抗議する」という主張から入る。この「質問時間制限」とは、時間に制限のある行政運営に遅滞をきたさないために議会が議決(矢野と朝木は反対)したものである。したがって、議決した以上は、質問をする議員の側も、極力無駄を省いた中身の濃い質問を心がけなければならない。

 ひるがえって矢野の質問をみるとどうか。存在自体が疑われる「暴行事件」に触れることは市政とは何の関係もない。「質問時間制限に抗議する」などという前に、矢野は無意味な発言に質問時間を費やすことで自ら質問時間を浪費していることがわかろう。

 では、続く矢野の一般質問は「質問時間に抗議する」という発言に値するようなものだったのか。

趣旨不明の追及

 見ず知らずの市民を「暴行犯」と決め付ける悪質な前置きのあとに始まった最初の質問は、①「自衛隊募集に関する問題点」である。具体的な質問内容は、東村山市は平成27年3月、「自衛隊入隊予定者激励会」を開催したが、この激励会はどんな法令に基づくもので、また市は開催にあたって経費負担をしているのか――などというものだった。

 担当所管は、この激励会が法令に基づくものであること、東村山市の負担はない――などと答弁した。しかし矢野にはその答弁が納得のいくものでなかったらしく、何度も同じ質問を繰り返した。

 矢野は東村山市が自衛隊入隊予定者の激励会を開催したことを批判したいのだと推測されるが、法令上の裏付けがないというのなら、その旨を明確にして質問すべきではあるまいか。所管に対して同じ質問を繰り返すだけでは、たんに所管を追及するために質問しているように受け取られかねまい。

 結局、何のためにこの質疑を行ったのか、私にはよく理解できなかった。矢野は以前にも似たような質問をしているが、そのとき同様、私には矢野が、渡部市長の政治的スタンスが「自衛隊の存在を積極的に容認するもの」であると印象付けようとしているだけのように感じられてならなかった。なお矢野は、この質問に持ち時間の半分近くを費やした。

3月議会をなぞった質問

 次に取り上げたのは、②の「河川改修について」。この質問には複雑な背景事情があった。ざっと説明すると、平成26年、不動産業者が市内の急傾斜地(多摩湖町)を住宅地として開発しようとしたところ、当該地の下に位置する住宅地に水があふれるという事態が発生したため住民は開発の差し止めを求めるなどした。ところがその後に何が起きたのかは不明だが、最終的にその急傾斜地を墓地公園として開発しようという動きになった。

 平成27年3月議会で矢野は、墓地の建設を後押しするような質問を行った。墓地公園の開発によって雨水対策にもなるという主張のようだった。つまり、12月の一般質問で取り上げる「河川改修」とはそもそも墓地開発とセットで出てきたものだった。

 矢野としては「雨水対策」を追及して「雨水対策には急傾斜地の整備が必要」という答弁でも引き出したかったものと思われた。そうなれば、急傾斜地再開発の大義名分となる。

 しかし、これに対してまちづくり部長は「中・長期的な課題として対策を研究してまいりたい」と答弁するにとどまった。また墓地開発について市長は「東村山市墓地等の経営の許可等に関する条例」により認められないとし、「同条例の成立にあたっては矢野も賛成している」などと答弁した(この結果、この急傾斜地の開発は止まったままになっているようである)。市長の答弁によって、条例上、この急傾斜地における墓地開発は不可能であることがほぼ確定したことになる。

方便としての「河川改修」

 矢野も条例に賛成しているから、現状、墓地開発を求めていくのはやはり無理筋と判断したのだろうか。かといって、このまま手を引くのはプライドが許さなかったのだろうか。こうして3月議会の重要な要求のうちで生き残ったのが、本来は方便にすぎなかった「河川改修」だったようにみえる。

 12月議会で矢野は、「3月議会で中・長期的な課題として対策を研究してまいりたいといっていたが、どうなったか」(趣旨)と聞いた。しかし、まちづくり部長から返ってきた答弁は同じもので、「急傾斜地」に関する文言すら出てこなかった。

 矢野は「抜本的な対策(すなわち矢野の主張する「急傾斜地対策」)には手をつけないということか」と追及したが、所管の答弁内容に変わりはなかった。ところがこれに対して矢野はそれ以上の追及材料を持たないらしく、「もっと真剣に、地域住民のことを考えて対策を研究するようにお願いしておきます」と述べるのが精一杯だったのである。

 ②「河川改修について」と題する矢野の質問は、3月議会の質問をただ繰り返しただけであるのは明らかだった。この質問もまた、「質問時間制限に抗議する」というほどの内容とはとうてい思えなかった。しかし矢野のお粗末ぶりは、これで終わりではなかった。

(つづく)
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