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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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『聖教新聞』事件 第52回
無言の煽動

 平成26年8月31日、東村山で矢野とは無関係であることを延々と説明させられた「行動する保守」Aはその1カ月後、今度は舞台を立川駅前に移して再び教授の「拉致・殺人説」を紹介する街宣を行った。街宣場所を立川駅前に選んだのは3カ月後に迫った総選挙を想定した公明党に対するネガティブキャンペーンの意味合いだったのだろう。

 しかし立川駅前で「朝木明代は謀殺された」とする街宣を行うということは、「内部告発」が「伝聞の伝聞」であることを自白させられた千葉に対する意趣返しという側面も生じよう。明代の転落死を「他殺」と主張するためなら東村山で街宣すればよく、立川で開催する必然性はない。そのことを自覚していたのか、「行動する保守」Aは街宣前にわざわざ車で万引き被害者の店の前を通りながら撮影し、インターネット上にアップしたものだった。

 これもまた被害者に対する嫌がらせであり、支持者に向けた間接的な煽動行為にほかならない。この卑怯者はすでに千葉に対する名誉毀損で和解金を支払わされており、もう千葉を直接的に批判できない。その憂さ晴らしのために、弱者である被害者の店周辺の動画をアップしたようにもみえる。

 矢野は「行動する保守」らの集会で「弱いところ(洋品店)に電話(で抗議)するのが効果的」と発言し、「行動する保守」Aの支持者たちを煽った。すでに損害賠償を命じられている自分たちは洋品店に近づくことはできないから、自分の身代わりに「行動する保守」らに行かせようとしたのである。その後、洋品店には無言電話が相次いだ。

「行動する保守」Aが洋品店周辺の動画をアップしたことも、それに触発されて重鎮の行動を模倣する支持者が現れないとはいいきれない。被害者にとって、不審者が周辺をうろつくだけで十分な嫌がらせとなる。

「行動する保守」Aがそこまで想定していたかどうかは定かでない。しかし自覚の有無を問わず、「行動する保守」Aが被害者の店の前を通る動画をブログに掲載することは、支持者に対する無言の煽動といえるのではあるまいか。矢野がかつて「行動する保守」Aらを煽ったのと同じように。

また言いっぱなしの重鎮

 さて「行動する保守」Aは、立川での街宣で再び教授の「拉致・殺人説」を紹介したが、その内容はひと月前よりもかなり踏み込んだものだった。「行動する保守」Aは、教授が法廷に提出した陳述書に「事件に関与した人物(=創価学会職員)の実名が記載されている」として、「関与した」とされる実在する(した)創価学会職員の氏名を明らかにしたのである。「内部告発」の際には「行動する保守」Aが聞いたとする人物の名前さえ出てこなかった。そのことと比べれば、目を見張るような進展と評価できよう。

 ただ、いかに実名を出したからといって、それだけでは関係人の氏名を含めた話のすべてが事実であるという裏付けにはならないし、その時点ではまだ教授の話も依然「伝聞の伝聞」の域を出ない。「前回よりは本当らしく聞こえる」というにすぎない。問題はその「関与した」とされる本人および「直接手を下した」という暴力団員の供述、および客観的証拠を確保しているのか(あるいは今後、確保できる確証があるのか)どうかである。

「行動する保守」Aに、そのアテはあるのだろうか。

「(今後も「真相究明活動」をするということは)いずれ当事者に証言してもらうということですね」

 街宣終了後、私は「行動する保守」Aにこう話しかけた。しかし「行動する保守」Aは心からイヤそうな顔で一瞥しただけで、一言も回答しなかった。「行動する保守」Aがこの日の街宣内容について今後なんらの立証活動もしないのなら、「関係者」の個人名を出したことも無責任な言いっぱなしということになり、与太話であることを自ら認めることになる。

 あれから1年以上がたったが、「行動する保守」Aが教授の「聞いた」とする「拉致・殺人説」の信憑性を証明した事実はない。

途絶えた「伝聞の伝聞」

 なお教授は、千葉の質問(「この『伝聞の伝聞』の裏付けはあるのか」「この重大な『証言』を9年間も放置した理由」など)に対して「経歴詐称」などと主張して回答を回避した。千葉の質問内容は、教授の聞いたとする話が「伝聞の伝聞」ではないこと、すなわち信憑性を問う上で当然の疑問のように思える。

 教授は千葉の本人性に議論をそらそうとしたが、重要なのは教授の聞いたとする「伝聞の伝聞」の信憑性である。「裏付け」の有無に関しては、さすがの「行動する保守」Aも少しは気になるのではなかろうか。

 教授は千葉の質問内容をブログで公開している。その記事を「行動する保守」Aは当然見ていよう。「行動する保守」Aが教授の「伝聞の伝聞」の信憑性を確認しようとするなら、千葉が送付した質問内容をそのまま教授に聞くのが最も有効である。

 千葉が質問状を送付した直後ならともかく、「行動する保守」Aと教授は平成26年8月31日に電話で挨拶を交わしたほどの間柄でもあり、教授の「拉致・殺人説」の裏付けについて聞くことはできるだろう。また教授も、「行動する保守」Aの質問なら「『行動する保守』Aである保証がない」などといって回答を拒絶することもないのではあるまいか。

 しかし「行動する保守」Aは立川での街宣から1年以上がたつが、教授の「伝聞の伝聞」の裏付けに関していっさい発言していない。「行動する保守」Aは教授に何も質問していないのだろうか。あるいは、聞くことは聞いたのだが、千葉と同様に回答してもらえなかったのか。

 いずれにしても、教授の千葉に対する対応も、また「行動する保守」Aが教授の「拉致・殺人説」の信憑性についてその後なんら立証しないこともきわめて不可解というほかない。とりわけ教授が9年間公表しなかった「拉致・殺人説」を公表してから2年以上になるにもかかわらず、なんらその裏付けを明らかにしない事実は、その「伝聞の伝聞」はやはり「行動する保守」Aの「内部告発」と同レベルの与太話にすぎなかったと判断するのが妥当――そう評価されても仕方がないのではあるまいか。むしろ、このような「伝聞の伝聞」を証拠扱いしたこと自体、学者としてあってらならない失態といえるのではないだろうか。

(つづく)
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