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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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元市議名誉毀損事件 第22回
『東村山市民新聞』第186号(平成27年7月31日付)に掲載された記事によって名誉を毀損されたとして、元東村山市議の山川昌子が東村山市議の矢野穂積と朝木直子(いずれも「草の根市民クラブ」)を提訴していた裁判の判決が平成28年7月13日、東京地裁立川支部(渡邉左千夫裁判官)で言い渡された。

 原告の山川は出廷したが、被告の矢野と朝木、および代理人の田中弁護士はいずれも姿をみせなかった。その代わりかどうか、前回の口頭弁論で田中弁護士に矢野らの準備書面を届けた武蔵村山市議他1名の計2名が判決を聞きに来ていた。内容をどこまで理解しているかはともかく、なにかしらの関心があったのだろう。なおこの武蔵村山市議と親しい関係にあり、またかつて矢野、朝木と共闘関係にあった「行動する保守」Aはもう来なかった。

 判決主文は以下のとおりだった。



(判決主文)

1.被告らは、連帯して、原告に対し、15万円及びこれに対する、被告矢野穂積については平成27年10月30日から、被告朝木直子については同年11月1日から、各支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。

2.原告のその余の請求を棄却する。

3.訴訟費用は、これを20分し、その1を原告の負担とし、その余を被告らの負担とする。

4.この判決の第1項は仮に執行することができる。



 ネトウヨAの知り合い2名も、矢野と朝木が負けたということだけはわかったのではあるまいか。

原告側の主張

 矢野と朝木は彼らの政治宣伝紙『東村山市民新聞』第186号(平成27年7月31日付)1面において、〈1860万円詐欺、元公明市議らが関与〉〈創価、元市議らが仲介して〉〈言葉巧みに、一般市民から、借りて1860万円も返さず〉との見出しの下、〈山川元公明市議は口では被害者の女性の味方になってお金を取り戻すそぶりをしていたが、結局はお金を巻き上げる連中の口ききでしかなかった。〉などと記載。

 2面では、〈本山破門『ご本尊』放棄の政治集団化の先は、『詐欺師集団?』〉などの見出しの下、〈元議員の立場で、貸金の仲介者のような役割を果たしながら、山川元市議は「知らん顔」、あきれた人たちです。〉と記載した。

 これらの記事について山川は、「本件記事は『山川が詐欺事件に関与した』と断定するもので、原告の名誉を毀損した」と主張し、300万円の損害賠償の支払いを求めていた。

変遷を重ねた矢野らの主張

 これに対し被告の矢野と朝木は次のように違法性を否定する主張を行った。矢野らの主張は以下のとおりだった。



(矢野と朝木の主張)

①もともと、TにMを紹介したのは山川である。

②原告山川が、被害者Tが一人暮らしをしているという個人情報を詐欺グループの一員であるMに漏洩したため、SがTから2140万円を詐取し、そのうち1860万円が返金されていない。よって、原告山川が詐欺事件を仲介し、関与したことは明らかであって、〈結局はお金を巻き上げる連中の口ききでしかなかった。〉〈元議員の立場で、貸金の仲介者のような役割を果たしながら、山川元市議は「知らん顔」〉との記載は客観的真実と一致する。

③本件記事は原告山川が詐欺を働いたという記載ではなく、「結局は口ききでしかなかった」という記載内容である。「私が、『Tさんが一人暮らしになっちゃったのよね』とMさんにしゃべったことがありました」と原告山川自身が自白しているとおりである。よって、記事には信じるに足る相当な理由がある。

④記事は「結果的に口ききとしての役割を果たしたに過ぎない」と批評しているのであって、原告山川が直接的に詐欺を働いたと読み取れる箇所はない。(以上、被告ら準備書面2)

⑤原告が、詐欺グループの一員であるMに対し、「Tさんが一人暮らしになっちゃったのよね」と話したことが、本件詐欺行為の端緒となったのみならず、詐欺に荷担したことは事件の経過から見て間違いない。(被告ら準備書面3)

⑥本件訴えの争点事実は、原告山川がMにTが独居になったという個人情報を報せたことが詐欺事件の引き金になった、というものである。

⑦原告山川が、詐欺被害を発生させるに至る第一級の個人情報(筆者注=Tが一人暮らしになったこと)を詐欺グループに漏洩したことによって本件詐欺事件が発生したことが真実であることは明らかである。(⑥⑦=被告ら準備書面4)



 矢野らの主張には、上記②では〈原告山川が詐欺事件を仲介し、関与したことは明らか〉として「原告山川は詐欺事件に関与した」といいながら、④では〈口ききとしての役割を果たしたに過ぎない」と批評しているのであって、原告山川が直接的に詐欺を働いたと読み取れる箇所はない〉と主張するなど、それ自体に齟齬もみられた。しかし最終的に、矢野らは〈原告が、詐欺グループの一員であるMに対し、「Tさんが一人暮らしになっちゃったのよね」と話したことが、本件詐欺行為の端緒となったのみならず、詐欺に荷担したことは間違いない〉と主張するに至った。

 原告がMに対して「Tさんが一人暮らしになっちゃったのよね」と話したことは、原告自身が陳述書で認めている。よって、「本件記事には確かな根拠があり、違法性が阻却されるから、本件請求は棄却されるべきである」(趣旨)と被告らは主張していた。

(つづく)
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