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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

『民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒』(ユニコン企画発行、長崎出版発売、1200円+税)

現在の“東村山の闇”の原点である議席譲渡事件と女性市議転落死事故についてのルポルタージュ。今は絶版となっていて書店では買えないが、手元に在庫があるので、希望の方はこちらにメールしてください。書籍代+送料でお分けいたします。

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少年冤罪事件 第6回
裁判中にも事件を捏造した矢野

 矢野は政治家の権力を利用しようとして失敗し、最終的に利害関係のあったジャーナリズム関係者によって少年の身元にたどり着いたものとみられる。しかし、矢野が少年を暴行事件の犯人と名指しするに至る客観的な接点は、わずか署名簿に母親の名前があったということだけだった。しかも、少年は小学生のころに何度か創価学会の集会に参加したことはあるが、その後はまったく参加していないという。

 これでは、矢野が東村山署の事情聴取には応じず、マスコミに対して力説した「動機」もすっかり説得力を失い、少年が犯人であるとする根拠は「鮮明に記憶した」という矢野の主観による主張のみということになる。矢野が法廷での証言を依頼し、それを拒否した目撃者の話にしても、「逆恨みされる」のではないかという目撃者の不安は、少年ではなくむしろ矢野本人に向けられたものであるらしいことは裁判所にとって明らかだった。

 また矢野は裁判の中で、矢野が少年を警察に突き出した翌日、事務所の近くのパチンコ店の前で少年と遭遇し、少年が矢野を「にらんでいた」とか、その10日後、団地の近くの公園で矢野を待ち伏せしていたなどと主張した。これらの点について、少年は代理人の尋問に次のように答えている。

(矢野との遭遇の件)
代理人 警察での取り調べを受けた翌日の9月22日、あなたはゲームセンターに行ったということですね。……矢野さんが歩いてきたんですね。……それを見て、あなたはどんな気持ちでしたか。

――やばい、昨日の人だと思いました。

代理人 どうして、やばいというふうに思ったのかな。

――お巡りさんに、かかわらないほうがいいと言われたからです。

代理人 矢野さんは、あなたがこのとき、矢野さんをにらみつけてたというふうに言ってるんですけれども、そのような覚えはありますか。

――覚えはありません。むしろ、矢野さんのほうがこっちを見てて、それに気づいた状態です。

(「待ち伏せ」の件)
代理人 原告の矢野さんは、あなたが朝木直子さんらが乗っている車に近づいてきて、中をのぞくようにして脅したというふうに言っているんですが、そのような事実はありますか。

――ありません。

代理人 矢野さんは、(あなたが団地の近くの公園で会った)兄弟から聞いた話として、あなたはこの2人に、ここに書かれているようなことを矢野さんに話したかどうかを確認しましたか。

――確認しました。

代理人 どういうふうに答えてましたか。

――矢野さんというか、パトカーの中でお巡りさんに、名前と住所を聞かれて、(少年)を知ってるかと聞かれたということでした。

代理人 少年からポケットベルで呼び出されたので、この団地の公園に来たものであると答えたとあるんですが、こういうふうに答えたということは聞きましたか。

――聞きませんでした。

代理人 (少年は)矢野さんを殴った件で警察に取り調べを受けたと話していたというふうに、彼らが供述したということになっているんですが、このような話をしたかどうかということは聞きましたか。

――聞きませんでした。

代理人 こういうことを言ったのかということを、確認しましたか。

――確認しました。

代理人 何て答えてましたか。

――まったく言ってませんと。

 矢野はパチンコ店の前で少年と遭遇すると、それだけで「矢野をにらんだ」と主張し、少年が団地の近くの公園で友だちと会っていると110番までしてパトカーを呼びつけた。しかし、少年の法廷での証言のとおり、少年が矢野を威嚇したというような事実は存在せず、矢野もまたその主張の真実性を立証できなかったのである。いずれもチンピラ並みのいいがかりである。

 でっち上げた冤罪の確証を示すことができない矢野が、警察に対して少年が「クロである」との心証を形成しようとしたものだが、むしろ逆に警察には冤罪の心証をより確かなものとし、裁判においても悪質な捏造という心証を固めてしまったようだった。そもそも根拠のない核心部分を立証できないがゆえに、周辺部分において「疑念」を生じさせることによって核心部分の心証を固めようとする矢野の常套手段がこの裁判でも展開されたのである。



(第7回へつづく)
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