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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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第2次太田述正裁判が結審
異例のスピード終結

 警視庁東村山警察署元副署長、千葉英司氏が評論家の太田述正氏を名誉毀損で提訴していた裁判の第2回口頭弁論が3月25日東京地裁で開かれ、結審した。

 この裁判は、太田氏がブログで掲示した平成15年11月26日付コラムによって名誉を毀損されたとして千葉氏が提訴した直後、平成18年3月28日付で太田氏が再び同趣旨のコラムを掲示。この新コラムもまた名誉を毀損するものであるとして千葉氏が平成20年1月16日に提訴していたもの(本ブログ・太田述正事件第9回参照)。

 問題のコラムは以下の通り。――

〈(1)不正確であった要約紹介
以上の反論は、いわば一般論だが、私による上記の本の要約紹介内容に不正確な点があったことは否定できない。
私による要約紹介は、以下の通りだ。

1 東京都東村山市は、創価学会の勢力が強いところで、市議26名中、(建前上はともかく創価学会の政治部以外の何者でもない)公明党は6名で、自民党の7名等とともに与党を構成しています。

2 明代市議は、議員活動の一環として創価学会脱会者の支援や人権侵害の被害者救済活動を行っていたことから、東村山市の創価学会員や公明党市議らと緊張関係にありました。このような背景の下で、1995年に明代議員を被疑者とする万引きでっちあげ事件が起こり、更にその直後に明代議員殺害事件が起こったのです。

3 当時捜査当局によって、昭代(ママ)指揮は万引きの被疑者として送検され、また、昭代(ママ)議員のビルからの転落死は万引き発覚を苦にしての自殺と断定されてしまいます。

4 ところが、所轄の東村山警察署で転落死事件の捜査及び広報の責任者であった副署長も、彼の下で捜査を担当した刑事課員も、また捜査を指揮した東京地検八王子支部の支部長及び担当検事もことごとく創価学会員だったのです。
 昭代(ママ)市議をビルから突き落として殺害した人間は創価学会関係者の疑いが強かったため、彼らは公僕としての義務よりも創価学会への忠誠を優先させ、創価学会の組織防衛に走ったと思われます。

5 しかし、彼らの画策したでっちあげや隠蔽工作は、この本の著者達やマスコミによって、創価学会の執拗な妨害を受けつつも、徹底的に暴かれ、社会の厳しい批判に晒されることになります。

6 なお、明代市議の殺人犯はまだつかまっていません。
 (番号は、便宜上、今回付した。)

 しかし、再度、この本を読み返してみたところ、副署長と刑事課員が創価学会会員であった旨の記述はなかった。
 よって、今にして思えば、上記中の4は次のように記述されるべきだった。

4 これは第1に、転落死事件を担当した東京地検八王子支部の支部長及び担当検事が2人とも創価学会員であったところ、昭代市議をビルから突き落として殺害した人間は創価学会関係者の疑いが強かったため、彼らは公僕としての義務よりも創価学会への忠誠を優先させ、創価学会の組織防衛に走ったからであり、第2に、この地検支部の捜査指揮を受ける立場の所轄の村山警察署(ママ)で転落死事件の捜査及び広報の責任者であった副署長も、彼の下で捜査を担当した刑事課員も、村山市の創価学会関係者への配慮や上記地検支部長及び担当検事への配慮を、公僕としての義務より優先させたからである、と思われます。

(2)私の見解
 しかし、私は、私が副署長らを創価学会員と誤認したことに、重大な過失があったとは考えていないし、そもそも、副署長が創価学会員であろうとなかろうと、上記要約紹介全体の主旨が変わるわけでもないと考えている。〉

――上記新コラムは、いわば旧コラムの「誤りを訂正した」(太田氏)ものとして掲示されたもので、朝木明代の転落死事件に際して「副署長が公僕としての義務よりも創価学会への配慮を優先させた」という趣旨は旧コラムとなんら変わらないだけでなく、むしろ旧コラムの趣旨を「確認した」ものと受け取ることができる。千葉氏は訴状で、

「旧コラムに対する訴状で『捜査は適正に行っており、公僕としての義務よりも創価学会への配慮を優先させた事実はない』と主張しているにもかかわらず、被告は原告の主張を無視し、事実確認をしないまま旧コラムと同様の主張を繰り返した。本件コラムは旧コラムによる名誉毀損を拡大するものできわめて悪質」

 などと主張している。

 これに対して太田氏は、平成20年2月12日の第1回口頭弁論(太田氏本人も代理人も出廷せず)で提出した答弁書で次のように反論した。

〈本件記事(新記事)は、「しかし、再度、この本を読み返してみたところ、副署長と刑事課員が創価学会会員であった旨の記述はなかった」として旧記事の誤りを訂正したもので、それ以外に旧記事の摘示する事実になんらあらたな事実を加えていない。そのことは、原告自身が訴状におして「原告が創価学会員であるとした点以外は……旧記事とまったく変わらない」「本件記事は旧記事の『訂正記事』にほかならず」と自認しているところである。〉

 太田氏は新コラムの内容を旧記事に対する裁判で準備書面に記載して裁判所に提出している。したがって太田氏は、旧記事に対する裁判において東京地裁も東京高裁も、〈この新記事をも踏まえ、名誉毀損の当否および真実と信じるについての相当の理由の存否について判断しているもので、旧記事の真実でない記載(千葉氏を「創価学会員」と断定したこと)についての被告の責任は控訴審の判決により確定している。〉から請求自体が成立しない、などと主張した。

 また3月25日に開かれた第2回口頭弁論(代理人のみが出廷)で提出した準備書面で太田氏はこうも主張している。

〈被告はそのコラムにおいて、書籍「東村山の闇」の要約紹介をめぐる原告との裁判について、継続的に報告してきている。本件記事もこうした継続的な報告の一環としてのものである。したがって原告の請求の成否を判断するうえでは、被告がどのような考えから、どのように情報を提供してきたかを踏まえた検討が求められる。

 裁判をめぐる継続的な情報提供において、被告は、被告の主張のみではなく、原告の主張についても正確に紹介し、これを読む者の判断に任せている。一方的に被告の主張のみを掲載するのでなく、双方の主張を明らかにし、読者に提供してきているのである。〉

太田氏側は裁判所の和解提案を拒否
 
 東京地裁は3月25日の第2回口頭弁論の冒頭で、太田氏代理人に「まだ主張はありますか」と確認すると、代理人は「これ以上の主張はありません」と答えた。そこで東京地裁は原告被告双方に和解を提案。千葉氏は和解に応じる用意がある旨を述べたが、太田氏側は和解による解決を拒否した。このため東京地裁はこの日をもって審理を終結、わずか2回の口頭弁論を開いただけという異例のスピード結審となった。判決言い渡しは5月27日と指定された。

(宇留嶋瑞郎)

 
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テーマ:裁判 - ジャンル:政治・経済

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