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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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りんごっこ保育園問題とは何か 第6回
保健福祉部長にも直接送りつけた事情
 
 では、高野博子が平成15年2月8日付で東村山市役所の時間外受付に置いていった「認可園開設に関する経過等について」の本文を紹介しよう。――

1  私どもは、認証保育所の保護者のみなさんから、3才児以上もお願いしたいとの強い要望が寄せられたため、昨年2月から認可園開設に取り組みました。しかし昨年4月に紹介のあった当初予定の土地買収交渉が難航し結局10月末に至って断念するという事態となったため、当初の事業計画も基本設計も全て白紙となりました。その後、新たに事業予定地の紹介を受け、昨年11月26日にようやく売買契約を結ぶことができました。

2  その後、本年4月1日に開園するという当初の目標を実現するために、遅れを取り戻すべく、土地売買契約の11月26日から12月11日まで、市担当者及び東京都担当者と、保育内容、設計図面について、集中的に協議を重ねた結果、12月11日に認可権限をもつ東京都の担当者から「建物設計図面」の了解を得ることができ、「図面はこれでよろしい。認可申請書類を2月には提出してください」と伝えられました。

3  個人立の私どもは、全額公費負担の公立、半額公費負担の法人立とは異なり、施設整備には全く公費の助成措置のない中で、土地を購入し建物を建てていかなければなりません。もちろん、準備資金や融資の制約の中での建設となります。従って、東京都や市担当者の御助言を参考に、狭い敷地を有効活用し、開園後の保育内容を前提として工夫を重ね、導線を考えながら、建物にはなるべく間仕切りを設けず、2階は多目的ホール兼用とし、園児がトイレトレーニングを喜んでできるよう「ぽっぽトイレ」としたほか、すぐそばにある2000平米以上もある大岱(おんた)公園を屋外遊戯場代替施設として活用すること、また調理室には電解水生成装置を設置し、生野菜の殺菌も可能など最先端の衛生管理システムを導入し、保護者・園児には歓迎される内容となっていることなど、敷地の狭さを質的に克服する設計内容となったのは、市担当者のご努力、東京都担当者のご協力の賜物と思っております。

4  その後、官公署、近隣を含めて必要な手続きをとり、1月16日から着工致しました。すでに重量鉄骨の組み立てがおわり、今月2月中には概ね完成する予定となっており、また、12月の東京都の指示に従って、市を通して認可申請もすでに行っております。

5  加えて、今月に入ってから、園児保護者らを中心に、市長さん宛の「認可園の4月1日開設を求める陳情」の署名活動が始められ、約1週間の途中経過ですが、1000名を超える賛同の署名が集まっております。待機児解消を願う保護者のみなさんの切実な想いを強く感じさせられております。

6  ここで、すこし認可保育園を開設する考え方について、お話しさせて頂きますと、設置者の私はこれまで20年以上、保育者として勤務して参りましたが、この中には児童福祉施設の乳児院(24時間保育)で勤務した5年間の経験があります。

 家庭での保護者の愛情をうけることのできない乳児院の子供達とのふれあいを通して、子供達の人格が形づくられる上からも、乳幼児期の子育てがいかに大切であるかということを実感してきました。

 このような体験から、ひとり一人の園児が、心ゆたかに、そしてしっかりとした人格をつくっていけるよう、保護者の皆さんと手を携えて、愛情たっぷりの「家庭のぬくもりのある雰囲気」の保育園を開設したい、こういう考えに立って、どの認可園にも負けない園児本位の認可保育園を、目標通り、本年4月1日に開園したいと考えております。

7  ところが、理解に苦しむところですが、認可権限者の東京都の指示を受けて開園の準備が本格化した今年に入って、事業へのさまざまな妨害や嫌がらせが起きています。

 まず、建築確認の所管である多摩東部建築指導事務所から「同業者の土屋という人物が建設反対だといってきた。係長が対応したが、近隣対策には問題はないか」と伝えられました。これに対して、私どもは「昨年末から近隣を一軒一軒まわって説明し了解を得ております」とお答えしたところ、「それなら問題ない。同業者は関係ない。」とのお話しをいただきました。

 その後、2月1日、一戸一戸丁寧に近隣に対しご説明した施工業者の営業担当者に匿名で「工事をまだやっているのか」という嫌がらせ電話が架かり、直後に匿名の怪文書ファックスが送りつけられたほか、現在でも、施工業者などのところに無言の嫌がらせ電話がかけられております。問題のファックスは市保育課にもお渡ししております。

 このような陰湿で、卑劣な方法で、私どもの事業を妨害し、嫌がらせするような方々に、果たして保育を語る資格はあるのでしょうか?

 いかに個人立とはいえ、基準を満たさなければ、認可されることはありませんし、認可権限者の東京都や窓口の市と協議し、了解を得なければ準備は進みません。

 東京都の了解と指示に従って開設準備を進めている側に、このような姑息な嫌がらせをするようなことはただちにやめて、仮に、私どもの開設する認可園が評価に値しないというお立場であるならば、ご自分達自身で、さらに立派な認可園開設の努力を進められるべきではないでしょうか。多くの待機児が予想され、認可保育園4月1日開園を待ち望んでいる多くの保護者の方々の期待を裏切るべきではないと思います。

 かいつまんで、お話し申し上げましたが、不足の点につきましては。直接の窓口となっている市側担当者の方々が、詳細をご承知ですので、ご説明いただけるものと思いますので、よろしくお願いいたします。――

 この高野が書いたとされる「報告書」の記載事実がどこまで事実なのか。その点については追って確認していきたいと思うが、高野と朝木が「この文書を全文読め」と主張した目的は何だったのか。その目的とは、高野のいう「事実経過」を厚生委員たちに報告することだけではなく、この水面下で進められた認可申請計画が高野1人でやってきたことではないことを強調するためではなかったか。文書にはことあるごとに、

「市担当者及び東京都担当者と、保育内容、設計図面について、集中的に協議を重ねた結果」

「東京都の担当者から『建物設計図面』の了解を得ることができ」

「市担当者のご努力、東京都担当者のご協力の賜物」

「東京都の指示に従って、市を通して」

「認可申請認可権限者の東京都や窓口の市と協議し、了解を得なければ準備は進みません」

「東京都の了解と指示に従って」

「直接の窓口となっている市側担当者の方々が、詳細をご承知です」

 という文言が配置されている。これらの文言は一見すると、「自分はこれまで所管の指示に素直に従ってやってきた」というふうにも読めるが、一方で、この認可申請計画には東京都福祉保健局と東村山市保健福祉部が深く関与していることを婉曲に主張するものでもあろう。言い換えれば、議会にも保育関係者も秘密裏に進められてきたこの計画が不適切な行政執行として仮に停止という事態になれば、その責任は東京都と東村山市にあるという趣旨である。とりわけ結びの、

「不足の点につきましては。直接の窓口となっている市側担当者の方々が、詳細をご承知ですので、ご説明いただけるものと思います」

 の文言は、婉曲に「お前らが説明しろ」という意味とも受け取れよう。高野がこの文書を厚生委員長だけでなく、保健福祉部長に送付した意味合い、さらに当初はその存在をひた隠しにしていた朝木が直接厚生委員会に乗り込み、「全文を読め」と叫んだ理由もまたこの点にあったように思われた。

(第7回へつづく)
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