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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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多摩湖寿会事件 第8回
社協担当者が伝えた「弁護士の見解」

 平成28年12月議会の一般質問で、朝木は「元市議による多摩湖寿会での横領をいつまで隠蔽するのか」について聞くとし、その最初の質問として「同問題に対する社協の対応」と「返金された42万4500円の処理の仕方」を聞いた。「社協の対応」については、朝木自身が9月議会で自ら「経過」を説明しているから、すでに朝木はよく知っているはずだが、あえて再度、所管の口から答弁させようということなのだろうか。

 これに対して所管の健康福祉部長は、まず「社協の対応」について朝木が9月議会で自ら説明したことにはいっさい触れず、冷静に次のように答弁した。

健康福祉部長  (平成28年)8月17日に社協で実施した話し合いでございますが、これまでの相談経緯、新旧役員の双方の主張、補助金に関わる会計処理の調査内容、社協顧問弁護士の見解などを社会福祉協議会担当者が説明をしております。

 9月議会で朝木が自ら説明したとおりで、なんら変更点はない。社協担当者が説明した内容は、「顧問弁護士の見解として、1として『不正に抜き取られた(筆者注=朝木の主張)のは補助金の部分でないこと』、2として『市老連の会計監査も通っていること』、3として『多摩湖寿会の総会においても過年度決算は承認されており、お金も返金されていて、示談が済んでいる』という理由により、『何の問題もない』という見解を伝えた」というものである――と朝木自身が説明している。このうち、「不正に抜き取られた」という文言以外については、社協がそのように説明をしたことは事実である。

 では、「返金された42万4500円の処理の仕方」についてはどうか。

健康福祉部長  返還金の使途については……社協担当者は「帳簿等を確認している最中であるので、一定の結論が出るまではそのまま保管するように」指示をしたと聞いております。しかし現会長は、「約42万円については寿会のものであり、仮に返還等が発生しても現役員で責任を持つ」とする返答をしたという形で報告を受けております。

 これに対して朝木は次のように質した。

朝木  ちょっと私が聞いている話と違いますけど、少なくともこの時点では、この元会計がお金を抜き取ったことは認めたということですよね。それは社協も行政も知ってるんですね。

 健康福祉部長の答弁について、朝木はどの部分を「私が聞いている話と違う」といっているのか、社協が寿会会長に指示したという内容のことなのか、あるいはそれに対する寿会会長の返答のことなのかはわからない。「違う」というのなら、どこが違うのか明らかにすればいいのではあるまいか。

誘いに乗らなかった部長

 しかし「違う」といいながら、朝木はその点には触れず、山川が「お金を抜き取ったことは認めたということですよね。それは社協も行政も知ってるんですね」と、それまで所管が一言も述べていない論旨で確認を求めた。

 朝木は9月の一般質問で、「山川は返金はしたが、『私は今年(平成28年)の寿会50周年記念事業のためにお金を積み立ててあげていただけで、横領ではない』と主張している」と説明している。朝木は山川が「お金を積み立ててあげていた」と説明していることを知りながら、その主張を認めず、一方的に「盗んだ」と主張していた。

 寿会会長から山川が返金した42万4500円の処理の仕方について聞かれた時点で社協と所管が知っているのは、山川が「返金をした」という事実だけである。山川が「返金したこと」と「金を抜き取ったことを認めたこと」とはまったく別の話だが、朝木はあえて「返金したこと」と「抜いたと認めたこと」という2つの事実をごちゃまぜにして、所管に確認を求めているようにみえる。

 朝木のこの質問に対して健康福祉部長が「返金したことを知っているか」と聞かれたものと勘違いし、うっかり「知っております」と答弁しようものなら、たちまち「行政は山川が寿会の金を抜き取ったことを認めた」ことになってしまう。朝木にはそんなしたたかな計算があったのではあるまいか。

 しかし健康福祉部長は、朝木の誘いには乗らず、淡々とこう答弁した。

健康福祉部長  返金がされたという事実は、この段階では確認をしております。以上です。

 このあたりから朝木は、この日の質問の狙いが、行政に対して「山川は寿会の金を横領した」と認めさせるところにあることを露骨に見せ始め、質問の口調もしだいにきつくなってきた。「山川が寿会の金を抜き取った」と健康福祉部長に認めさせる誘導質問に失敗した朝木は、健康福祉部長に次のように詰め寄った。

朝木  取ってもないお金を返金する人はいないでしょう。

 これまで朝木と健康福祉部長との間で、山川が「寿会の金を盗んだのか、そうでないのか」についてのやりとりはいっさいなされていない。したがって、朝木の上記の発言はもはや質問ではなく、朝木の個人的な意見にすぎない。しかも行政に関する意見ならともかく、行政とは関係のない個人的な意見に対して所管が答弁する必要はあるまい。

 朝木は「山川が寿会の金を抜いた」とする主張に対する答弁が期待できないと直感したのか、今度は山川と寿会会長が交わした「誓約書」の話を持ち出した。誓約書には、山川が社協の評議員等を辞任する旨、および「今後金銭的な内容についてはこれをもって一切申し立てをしない」と記載されている。朝木は山川が数種類の組織の役職を辞任することを認めた事実をもって、「山川が寿会の金を盗んだことを認めた」と主張したいようだった。

(つつく)
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