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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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多摩湖寿会事件 第19回
市長に詰め寄った寿会会長

 朝木が市長に詰問を始めたのを見るとすぐに、寿会会長と自民党市議会議員の蜂屋健次も加わって市長を責め始めた。朝木が「山川のいう積み立てとは着服したということだ」と詰め寄ったのに続いて口を挟んだのは寿会会長だった。寿会会長は市長に対して次のように主張した。

寿会会長  (お金を払って)役員を辞めたんですよ。それは社協さんも聞いてますよ。それ(横領)を認めて、いろんな職を辞めますって、誓約書書いてんですよ、市長。(告発せずに)首が飛んでも仕方がないですね。お気の毒に。

 寿会会長もまた、山川が簿外で積み立てていたことが「着服」だと主張しているようだった。だから、寿会会長の請求に従って金を払い、「いろんな職を辞めるという誓約書を書いている」から、「山川は横領を認めたのだ」と訴えているものと理解できた。

 寿会会長は市長に対し暗にその地位が危うくなると脅しのような発言をすると、会員が座っている傍聴席に戻ってきた。朝木はまだ市長に食い下がっているが、そばに戻ってきた寿会会長の声でかき消され、聞き取ることはできなかった。寿会会長は傍聴席に戻ってくるなり、会員に向かって自信たっぷりにこう話しかけた。

寿会会長  市長には、首が飛んでも仕方ない、お気の毒にって、毒舌吐いてきた。

 会員からは何の異論も上がらなかった。会長の主張に納得しているということのようだった。

自民党議員に対しても批判

 ところで仄聞するところによると、この寿会会長は自民党の市議会議員で多摩湖町を地盤とする蜂屋健次の後援会長であるという。すると、蜂屋が市長に詰め寄る朝木と会長の支援に出てきたことも理解できよう。蜂屋が議会で表立って市長を追及まではしなかったのは、同じ自民党であるという事情も影響したのだろうか。

 そのうち市長が委員会室を出て行くと、朝木と蜂屋が寿会会長のそばにやってきた。朝木は会長にこういった。

朝木  あの人(市長)は(創価)学会に頭が上がらないから無理。

 要するに朝木は、「市長は個人的な利害を優先して公正な判断ができない」といっているのだった。蜂屋は朝木の発言を否定せず、さらにこう付け加えた。

蜂屋  議員もそうなんですよ。自民党議員ですよ。多摩湖町の問題だから、本当は俺がいわなきゃいけない。今は朝木さんにやってもらってるんですよ。

 蜂屋は自分以外の自民党議員も「創価学会には頭が上がらないから追及しない」といっているのだろうか。その上で、自分も議会で取り上げないことについて弁明していた。自分は他の自民党議員とは違うと、地元(多摩湖町)の老人クラブの人たちには理解を求めているようにも聞こえた。「今は」といっているということは、蜂屋市議もいずれはこの問題を取り上げるつもりなのだろうか。

 その後、寿会会長は傍聴に来ていた寿会会員や他の老人クラブの会員らに聞こえるように、山川が寿会の金で様々な個人的な飲食を重ね、それを経費として申告していたなどと説明していたものだった。もちろんこれも、会長や朝木の主張する「山川による横領」の具体例にほかならなかった。

「新年会案内」でも「横領」と記載


 傍聴席で朝木は寿会会長に対して「市長は告発しないから、自分たちでやるしかない」とも話していた。しかし平成28年中には、寿会会長が山川を告訴したという話は聞こえてこなかった。その代わりかどうか、平成29年1月7日、山川の自宅のポストに「多摩湖寿会会長 清水澄江」名義の〈新年会開催のご案内〉と題する文書が投函された。その案内文書には、とうてい新年会の案内にはそぐわない次のような文面が記載されていた。

〈謹んで信念のお慶び申し上げます。本年も寿会に対しまして、皆さまのご協力とご参加を、心よりお願い申し上げます。下記の通り29年新年会を開催いたします。〉

 ここまではまだ、ごく普通の案内文だった。ところがここから先には主催者の常識が疑われても仕方のない文言が記されていた。

〈前会計山川昌子氏の会計会費の不正使用・着服につきましても、説明しご理解賜りたく、より多くの会員の参加を切にお願いし、お待ち申し上げます。〉

 この案内文は多摩湖寿会の約120名の会員宅に投函された。多摩湖寿会の新年会に何人の会員が参加したかはわからないが、参加人数のいかんにかかわらず、案内を投函された会員のすべてが「山川が着服した」と記載されたこの文書を読んだことは否定できない。また、会員の口を通して会員以外の市民に伝わる可能性も否定できない。

朝木と寿会会長らを提訴

 平成29年に入り、寿会会長が「山川は寿会の金を着服した」とする案内文書を配布したことで、市長が「横領したとは断定できないので告発はしない」と明言しただけでは事態はなんら変わっていないことが明らかになった。当然、朝木も「山川は寿会の金を横領した」とする宣伝と議会における追及を継続する方針であることが推測できた。それどころか、寿会会長は朝木の一般質問の際に発言した「(横領の証拠を)全市に配ったらいいじゃない」とする主張(平成28年11月30日)を、新年会の案内に「山川は寿会の金を着服した」と記載することによって自ら実行に移したのだった。

山川によれば、ある会合の席で寿会会長から「この件を町中に触れ回って堂々と町を歩けなくしてやる」といわれたことがあるという。「(横領の証拠を)全市に配ったらいいじゃない」とする発言は「町中に触れ回って堂々と町を歩けなくしてやる」とする発言に重なるものであり、「山川は会の金を着服した」と記載した新年会の案内を会員宅に配布したことは、まさに会合で山川に述べたセリフを実行に移したものであるともいえる。

いずれにしても、このまま山川が反論せずに放置すれば、寿会会長や朝木の宣伝はますます増長し、本当に山川が東村山を堂々と歩けなくなる恐れは十分にあった。山川は平成29年1月30日、寿会会長と東村山市議の朝木直子、矢野穂積、それに矢野が発行した『東村山市民新聞』第188号をブログで紹介するなどした武蔵村山市議、天目石要一郎に対し損害賠償の支払いを求めて東京地裁立川支部に提訴した。

(つづく)
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