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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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多摩湖寿会事件 第33回
朝木の主張を「裏付ける」状態

「担当者が山川にファックス送信したのは調査の一環だった」との答弁に対して、朝木は多摩湖寿会を訴えることが目的だった」と主張し、総務部長に対して答弁を求めた。この主張は一方的に「しょうもない答弁」と切り捨てた根拠ということだろうか。これに対して総務部長は次のように答弁した。

総務部長  今回のファックスによる会計処理の調査、確認でございますが、寿会さんからのですね、……ご要望が1つ、それから議員の……疑義……に対応すること……を前提に資料の提示をファックスを使ってさせていただいたところだという認識に立っておりますが、所管担当といたしましても、……現物や実態を示す必要性があったんだろうと認識をしております。

 総務部長はまず、山川が担当者にファックスの送付を依頼したのは、朝木が一般質問で「入浴の事実がないにもかかわらず1万円を支出したとして着服した」と主張したため、領収書を貼付したはずの領収書綴りの当該箇所を確認するためだったことを説明している。山川は朝木が「入浴料の領収書は存在しない」と主張したため、不安になって領収書綴りの確認を求めたのである。

 朝木が主張するとおりだとすれば、領収書綴りには「入浴料」の領収書が存在しない可能性が高い。とすれば、それは朝木の主張を裏付けるものであって、山川にとって有利な証拠とはいえない。そのような資料について、清水らを提訴する目的で山川がファックス送信を依頼することはあり得ない。

 現実に、山川と担当者が領収書綴りを確認した結果、経緯と状況はともかくとして、入浴料1万円の領収書は現実に存在しておらず、「領収書も存在しない」という限りにおいては朝木の主張を裏付けている状況にあった。しかし山川は、領収書綴りとセットになっている出納帳の記録や他の寿会会員の証言等から、領収書綴りの当該箇所には入浴料1万円の領収書が当初は貼ってあったこと、しかしそれが事後に剥ぎ取られたものであると確信し、入浴料に関する朝木の主張を否定する証拠として裁判に提出するに至ったのである。

知らされていなかった可能性

 ところで、山川がそう主張して領収書綴りを証拠として提出したとしても、その領収書綴りの状況自体は、経緯はともかくとして、依然、「入浴料の領収書が存在しない」という朝木の主張に沿ったものであることに変わりはない。したがって、山川がその領収書綴りを証拠として提出したとしても、それだけでは「当初はそこには入浴料の領収書が貼付されていた」という主張を裏付けることはできない。朝木は、何もあわてる必要はない。

 十分に根拠があると主張するのなら、朝木は山川が提出した領収書綴りに基づき、「入浴料の領収書が存在しないこと」を主張すればいいだけのことではあるまいか。ところが朝木の質問を聞いていると、不思議なことだが、山川がその領収書綴りを提出したことをどうも好ましからざることと受け止めているようにみえる。朝木はなぜ、領収書綴りが提出されたことをこれほど問題視するのか、不可解に思えてならない。朝木は領収書綴りの存在および、「入浴料」の領収書が剥がされた状態に見えることについて、清水から聞かされていなかったのだろうか。

「提訴のための送信」を否定

 さてここまでの総務部長の答弁は、「『調査の一環』ではなく、提訴のためにファックスを依頼した」とする朝木の主張を否定するものであると理解できる。つまり、健康福祉部長と同様に、山川の要請に従って担当者がファックスを送信した行為にはなんら問題はないと判断しているということだった。

 だから、「山川が朝木らを提訴した裁判において、上記のファックスは証拠として提出されており、その後の現実は、『調査の一環』であるとする所管の答弁とはかけ離れている」という朝木の主張に対して、総務部長は次のように受け流した。

総務部長  このファックス文書がですね、訴訟資料あるいは訴えの根拠の、あるいは論拠となったということにつきましては、当市といたしましてはまことに遺憾であると受け止めております。

「遺憾」といいつつ、山川の提訴については、いいとも悪いとも何も具体的に論評していない点が重要なのだろう。つまり、総務部長は何に対して「遺憾」といっているのかわからない。これなら朝木に対してはもちろん、山川に対しても角が立たないということなのではあるまいか。いずれにしても、総務部長はあくまで「調査の一環としてファックス送信したにすぎない」という市の立場を改めて説明したのだった。

 そもそも再調査は多摩湖寿会会長の清水と朝木が言い出した話であり、前会計の山川に対する聴取をするというのなら、具体的に資料を示したとしても何の問題もないのではあるまいか。

「非公開」をはき違え

 ここまでの市側の答弁で説明は尽くされたと思うが、朝木にとってはまだ納得がいかないようだった。時間のムダのようにも思われたが、朝木はさらに担当者がファックスで送信した行為に対する追及を続けた。

 朝木が次に持ち出したのは、市老連が会計帳簿類のコピーを多摩湖寿会に返却した際、添付された書類の中に「上記書類をいっさい公開しない」とする記載があったということだった。この点について健康福祉部長は次のように答弁した

健康福祉部長  ……市老連事務局としては、他団体、市以外へは情報提供をしていないと手書きで書いたものでございまして、市老連事務局長の職責として外部への提供はしていない旨を書いたものということでございます。あくまで市老連事務局として提供していないということでございます。それから、ファックスで確認をしていただいたことについては、その間のやりとりとして、……ファックスで事実確認をしていただくのが適切というふうに判断させていただいたものというふうに思っております。以上です。

「返却」されたのがいつだったのか、朝木は明らかにしない。しかし市老連が記載したという「いっさい公開しない」とは、時期に関係なく、当事者以外の外部には公開しないということであって、東村山市や東村山市が行っている調査の対象を含むものではあるまい。調査対象者に対しても「非公開」ということになれば、とうてい公正・公平な調査など期待できない。

(つづく)
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