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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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多摩湖寿会事件 第34回
領収書綴りに改変の可能性

「山川が担当者にファックスを依頼したのは確認のためではなく、提訴の材料にするためだった」とする主張を退けられた朝木は、山川の手の内を探ろうという意図でもあったのか、今度は「入浴料」以外の部分に関してもファックス送信したのかどうかを確認した。これに対して健康福祉部長は次のように答弁した。

健康福祉部長  ……そのほかにはですね、同じく入浴料に関わる、これも当然確認行為の中で行っているものでございますが、出金伝票、それから日帰り研修で支払ったガソリン代の手書き領収書、それにかかる会計帳簿、以上でございます。

 このとき朝木がすぐに理解したかどうかは不明だが、健康福祉部長の答弁の中で、担当者が山川に送ったファックスの中に「入浴料に関わる出金伝票」が含まれていたことには2つの重要な意味があった。

 山川が会計を担当していた当時、山川は領収書綴りに領収書を貼り、その上に重ねてその領収書と同じ金額の出金伝票を貼り付けていた。主な理由は、領収書の文字が小さいことが多いため、出金額をわかりやすくするためという。出金伝票には会計担当者山川と多摩湖寿会の予算を決済する立場にある会長(当時)の捺印もある。つまり、「入浴料」の出金伝票が存在するということは領収書が存在していたことを示していた。これが1つ目の重要な意味である。

 2点目は、この出金伝票が他の3枚の出金伝票とともに並んだ状態で送信されてきたことである。ファックスにはA4用紙横向きに2枚ずつ出金伝票が並んでいる。担当者は「こちらではいっさい加工しておりません」といっているから、これは再調査にあたって寿会会長の清水が東村山市に提出したままの状態であるということになる。

 山川は領収書綴りに、1つの出金についてまず領収書を貼り、その上に出金伝票を貼り付けるという形で整理しており、出金伝票だけをまとめるという方法を取っていない。すると、担当者が送信してきた出金伝票の状態を見るかぎり、出金伝票の整理状態は山川が作成したものとは異なるということと理解できるのではあるまいか。領収書の上に貼られていた出金伝票が引き剥がされたということだろうか。

 すでに社会福祉協議会の監査を受けている会計帳簿類はすべて、監査後5年間の保管義務がある。もちろん、監査を受けた時点の状態のままでということである。この領収書は平成25年度のものであり、当然、監査は終了しているから、出金伝票が剥がされたということになれば重大な規則違反ということになる。

さらに、領収書綴りから出金伝票が剥がされたとすれば、その下に貼られていたと山川が主張する「入浴料」の領収書も、実際にはそのときにいっしょに剥がされたのではないかとの疑いがかけられたとしても、管理義務を負う寿会会長の清水はその疑念そのものを批判することはできまい。

代理人が市長に内容証明

 担当者が山川にファックス送信したのは「入浴料」に関する箇所だけであるとする健康福祉部長の答弁に対して、朝木は「調査をしたというのに、どうしてそれだけしかしてないんですか」「なぜ他の領収書がない経費は調査しないのか。それから調査の結果を教えてください」と迫った。そもそも、山川が担当者に依頼したのは、朝木が議会で「山川は入浴の事実がないにもかかわらず1万円を支出したとして着服した」と主張したからであり、その部分について帳簿類を確認したかっただけである。朝木自身の質問によって新たに調査の必要が生じたという経緯になんらの不自然も不合理もない。

 上記の質問に対して、健康福祉部長は次のように答えた。

健康福祉部長  調査についてはさきほど総務部長からもちょっとご答弁差し上げましたが、領収書綴り、それから帳簿1件ずつの突き合わせの調査をしております。で、個別の領収書の他のないものに関しても、ヒアリングの中で確認のできるところ、個別に確認を行っているということでございます。以上です。

 これに対して朝木は着席したままで「領収書がない経費について調査をしたっていってるから、その調査結果を聞いてるんですよ」と表情も口調も険しく確認を求めた。健康福祉部長は淡々とこう答えた。

健康福祉部長  領収書に関しては、当方であくまでお預かりした段階から添付をされていなかったということで、その事実確認をしていただいたということでございます。以上です。

 健康福祉部長の答弁内容は、「入浴料」の領収書について山川が「間違いなく領収書の上に出金伝票を重ねて領収書綴りに貼り付けた」と主張しているのに対し、所管が清水から領収書綴りのコピーを受け取ったとき、すでに領収書綴りには「入浴料」の領収書は貼られていなかったというものである。つまり、朝木はこの質問によって、清水が提出した領収書綴りの状態が、少なくとも山川が作成した時点とは異なる状態にあったことを確認しただけだった。

 しかも、領収書綴りに貼られているはずの出金伝票は、出金伝票の束としてまとめられていたこともわかった。出金伝票はすべて領収書綴りから剥ぎ取られたということだった。その際に、「入浴料」の領収書がいっしょに剥がれ落ちた可能性を想定してもなんら不合理ではない状況であることも確認されたということだった。担当者がファックス送信したことについて追及した結果、朝木はかえって清水が会計帳簿類に手を加えた可能性が高いことを確認しただけということになろうか。

 そのことに苛立ったかのように、朝木は一方的にこう主張した。

朝木  この情報漏洩も含めてですね、あの多摩湖寿会の代理人から、弁護士から抗議の内容証明も届いてるはずでありますから、この問題また継続します。

 担当者が山川にファックスを送信したことについて弁護士が内容証明を送付したとしても、担当者がなんら法的責任を問われることはないだろうし、山川がファックスを証拠として提出したことが無効になることもない。

(つづく)
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