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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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多摩湖寿会事件 第42回
なくなっていた領収書
                 
 原告が主張する多摩湖寿会会長、清水澄江の不法行為とそれに対する清水の主張の紹介を続けよう。原告が次に主張しているのは、原告が寿会の会計を務めていた当時、領収書綴りに貼付していた領収書がなくなったことについてである。清水は領収書がないことを理由に「山川は架空の支出があったことにし、着服した」と主張している。しかし山川は、山川が新役員に領収書綴りを引き継いだ時点で、清水が「ない」と主張している領収書は存在していたと主張し、その領収書がなくなったのは清水の管理に問題があったためだと主張しているのである。

 その領収書とは、清水が「研修旅行で入浴していないにもかかわらず、山川は入浴したことにして1万円を着服した」と主張している「おくたま路」における入浴料の領収書である。この領収書が領収書綴りの中にないことを山川が知ったのは、朝木が平成28年11月22日付で提出した一般質問通告書の記載によってだった。

 記憶と違うと山川は不審に思い、東村山市健康福祉部に依頼し、確認のために領収書綴りの該当ページをファックスで送信してもらったところ、領収書を貼ってあったと思われるスペースと会計帳簿に対応する領収書番号「№44」という数字は記載されていたが、領収書だけはなかった。しかも、当たり前だが、東村山市健康福祉部は領収書綴りにいっさい加工はしていないとのことだった。そうなると、領収書がなくなったのはいつなのか、誰がこの状態にしたのかは定かでないものの、その時期はおのずと限られると山川は判断した。



(原告が主張する清水澄江の不法行為④)

 被告朝木が「『入浴料』の領収書がない」と主張した「入浴料」は補助対象経費として計上され、当該領収書綴りは平成26年4月に東村山市社会福祉協議会による監査を受けたが、その際に本件領収書がないという指摘は受けていない。すなわち上記監査の時点では本件領収書は補助対象経費の領収書として当該領収書綴りに貼付されていたことが明らかである。すると遅くとも、被告朝木が平成28年11月22日付一般質問通告書に「『入浴料』の領収書がない」と記載したときには、被告朝木の主張が事実とすれば、本件領収書は領収書綴りからなくなっていたということになる。

 寿会会長である被告清水は、監査を通った時点で公文書となった寿会の平成25年度の領収書綴りを原状のまま保管・管理する義務がある。ところが被告清水は、本件領収書がなくなれば領収書綴りの効用を害するという結果の発生を十分に予測できたにもかかわらず、保管・管理について必要な注意を怠り、……何者かによって領収書綴りから本件領収書を剥ぎ取って空白状態に加工されるという異状事態を生じさせた。……公文書を毀棄することは上記規則(「東村山市老人クラブ運営費の補助に関する規則」)に違反する行為であり、被告清水の過失責任は免れない。

 被告朝木からひがしむらやまし議会で「原告は1万円の入浴料を架空計上し、着服した」と断定された原告は、無実の証拠である本件領収書を紛失されたことにより、行方不明の本件領収書を探すため奔走したのであり、原告は身体的にも精神的にも甚大な苦痛を被った。



「入浴料」の領収書がなくなっていることについて山川はこのように主張していた。これに対して寿会会長、清水澄江は次のように主張した。



(上記不法行為④に対する清水の主張)

 ……そもそも、「おくたま路」において入浴の事実がなく、入浴料の支払いがなかったため、「おくたま路」から領収書は発行されていないのである。……「おくたま路」は「改修中入浴止め」の状態であったから、入浴はできず、入浴料の支払いはなかった。

 ……原告の主張はそもそも存在しない本件領収書について、毀棄や管理義務違反をいうものであって、理由かないことは明白である。



 山川は「おくたま路」で入浴したことについて、当時寿会副会長だった会員の陳述書を提出していた。確かに「おくたま路」の当日の来客対応記録に「入浴止め」と記載されているのは事実だった。。実際に当日、寿会も当初、入浴を断られた。しかしこの副会長らが「なんとかならないか」と交渉した結果、まだ工事に取り掛かる前であり、前日の湯も残っているということで、入浴ができるようになったと供述していた。しかし清水は、そのことについても否定し、「(前副会長の)供述に信用性はない」と主張していた。

分離されていた出金伝票

 ところで、山川は領収書綴りに領収書を保管・整理するにあたり、帳簿に記載された№と同じ領収書№を記載した場所に当該領収書を貼付し、その上にその領収書の内容(支払い先と金額)を記載した出金伝票を貼り付けている。すると、「入浴料」の領収書はなかったが、その出金伝票はどうなっているのか――。

 そう考えた山川はすぐに健康福祉部の担当者に問い合わせた。すると、担当者は「出金伝票はありますよ」といって該当する伝票をファックスで送ってくれた。その出金伝票には、「支払い先 おくたま路」、支払額の欄には「入浴料 500円×20名 10000円」と記載され、会計担当の山川と当時の寿会会長の承認印があった。

 健康福祉部の担当者によると、出金伝票は他の出金伝票とともに、出金伝票だけがまとめられたものの中にあったという。山川は領収書を領収書綴りに貼り付け、その上にその領収書に対応する出金伝票を貼り付けていたから、健康福祉部に寿会の会計帳簿類が提出された時点で、領収書綴りの中から出金伝票が剥ぎ取られ、出金伝票だけでまとめられていたということになる。会計帳簿類は、誰の手によるものかは定かでないものの、社協の監査を受けた際の状態(原状)とは少なくとも異なる状態になっていたことだけは確かなようだった。

(つづく)
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