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民主主義汚染 東村山市議転落と日本の暗黒

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多摩湖寿会事件 第45回
「寿会の金で個人的な飲食」と主張

 平成29年1月7日、寿会会長の清水澄江が寿会会員に個別配布した「新年会開催のご案内」には「前会計山川昌子氏の会計会費の不正使用・着服」の文言があった。この文言の中で、「着服」については朝木も議会で繰り返し主張してきた事実だった。では、ここで清水がいう「不正使用」とは何なのか。

 それが何かをうかがわせるのが、平成28年11月30日、朝木の一般質問終了後の傍聴席で清水が会員らに声高に話していた内容である。休憩に入った直後、清水は朝木が市長に「なぜ告発しないのか」と詰問しているところに割り込んで、市長に対して「市長、首が飛んでも仕方がないですね」などとすごむと、「市長に毒づいてきた」などといいながら傍聴席の会員たちのところに戻ってきた。

 朝木はその後も市長に対する抗議を続けていたが、しばらくして市長が議場を退出すると、朝木も清水のそばにやってきた。傍聴席には寿会会員以外にも東村山市民がいたが、朝木としみずは傍聴席で以下のような会話を繰り広げたのである。



(山川が主張する朝木及び清水による不法行為)

「この中にね、鯛焼きまで補助金で。私たちの税金で鯛焼きまで」(朝木)

「鯛焼きでしょ、チャーシューメンセットでしょ、それからバーミヤンでしょ、7月の2日と5日にね、リンガーハットとバーミヤン。横領で、あじさい館の下見に行ったら2回も食べてるの」(清水)

「食べてるよ、よく。痩せたでしょう、寿会の会計離れて。だいぶ飲食費が少なくなって」(清水)

 清水の発言に対して、朝木は「ふだんの行いが悪いからね、みんな怒って、みんな協力してくれるんです」と応じ、あたかも山川が常日頃から不実な行動をする人物であるかのように吹聴すると、さらに清水はこう続けた。

「写真だって何だって会の金でやってて、飲食だって全部寿会の金で食べてたんだから、いっぱい貯まってるわよ」(清水)



 朝木は一般質問で「(山川が)不正使用」という文言は使用していないものの、領収書綴りに多摩湖寿会が支出したものとしてファミリーレストランや市内外の寿司店、中華料理店の領収書が多数貼ってあることを指摘し、これらが補助対象経費になるのかを質していた。傍聴席における2人の会話によれば、朝木が議会で問題視した飲食費の支出が山川の個人的な飲食に対するものであるということになるのだろう。「山川は自分の個人的な飲食費を寿会の支出として計上し、食費を浮かせていた」と。清水はその具体的な食事場所を挙げるとともに、食費以外にも個人的な写真の現像代などにも寿会の予算を使っていたと吹聴していた。

他の「会計の方」も傍聴に

 周囲には寿会会員以外に、他の「老人会の会計」(清水がそう呼んでいた)を務めている人物もいた。おおかた清水から「今日は山川による寿会の横領事件に関する質問があるから聞きに来てください」とでも誘われたのだろう。

 清水と朝木の発言によって、この人物もまた「やはり山川は寿会の金を横領したのか」という思いを強めたとしてもなんら不思議はない。当然、この「老人会の会計の方」も他の老人会に知り合いがいるだろうから、この「会計の方」を介して他の老人会関係者へと伝播する可能性は否定できない。

 こうした状況にかんがみ、山川は上記の朝木と清水の発言が「山川が寿会のカを横領した」との事実を摘示するもので、「複数の傍聴人の前の聞こえよがしに行ったものであり、……原告の社会的評価を著しく低下させた」と主張している。

発言の存在自体を否定

 上記の山川の主張に対して清水は次のように主張していた。



(山川が主張する朝木及び清水による不法行為に対する清水の反論)

「平成28年11月30日の東村山市議会本会議後の休憩中、被告清水と被告朝木が委員会室の出口に向かおうとした渡部市長の前に立ち塞がり、『告発すべきだ』と詰め寄ったり、『市長、首飛んでも仕方がないですね。お気の毒に』などと毒づいた事実はない。」

「被告清水は、本会議後に傍聴席で、被告朝木と、当日の市側の答弁について納得がいくものではなかった旨話し合ったことはあるが、その具体的な内容について詳細に記憶しているものではないし、そもそも単なる会話であって、……原告の『社会的』評価を低下させるものではない。」



 傍聴席にいた私は確かに聞いたと記憶している。しかし、清水は原告が主張する会話、発言の「事実はない」と否定するとともに、仮に原告が主張するような事実があったとしても、「『不特定または多数人に対するもの』でない単なる会話によって、原告の『社会的』評価が低下することはない」、また真実性・相当性があり、名誉毀損は成立しないと主張していた。

 その時、傍聴席には少なくとも清水以外の寿会会員数名と、他の「老人会の会計の方」がいた。彼らはいずれも老人会の関係者であり、清水と朝木の話を真に受け、それを老人会の他の会員たちに伝達する可能性が高い。東村山市内の老人会は50を数える。「元市議会議員の山川が多摩湖寿会の金を横領した」という話がいったん老人会の一般会員たちに広まってしまえば、それがどこまで広がるのか見当もつかない。

 発言自体の名誉毀損性とともに、発言の伝達性を裁判所はどう判断するのだろうか。

(つづく)
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