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多摩湖寿会事件 第46回
朝木の認否と主張

 朝木直子、矢野穂積と多摩湖寿会会長の清水澄江が提出した最初の準備書面における認否と主張をまとめると、おおむね以下の通りだった。



(朝木・矢野の主張--準備書面1)

①山川が主張する不法行為1(朝木・平成28年8月24日付一般質問通告書の記載)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領をした疑惑がある」旨の事実を摘示したにすぎない」

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

②山川が主張する不法行為2(朝木・平成28年9月7日の一般質問における発言)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領をした疑惑がある」旨の事実を摘示したにすぎない」

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

③山川が主張する不法行為3(朝木・平成28年9月21日の委員会における発言)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領をした疑惑がある」旨の事実を摘示したにすぎない」

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

④山川が主張する不法行為4(朝木・平成28年11月15日発行の市議会だよりにおける記載)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領をした疑惑がある」旨の事実を摘示したにすぎない」

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

⑤山川が主張する不法行為5(朝木・平成28年11月22日付一般質問通告書の記載)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領した」旨の事実を摘示したという範囲で認める。

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

⑥山川が主張する不法行為6(朝木・平成28年11月30日の一般質問における発言)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領をした」旨の事実を摘示したという範囲で認める。

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

⑦山川が主張する不法行為7(朝木・陳述書における記載)

「山川が多摩湖寿会の会計から横領した」旨の事実を摘示したことは認める。

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

⑧山川が主張する不法行為8(朝木・裁判所内での発言)

「福祉の金を奪って大泥棒だな、大泥棒、大泥棒」などと連呼した事実はない。

「千葉と宇留嶋の供述は信用できない」

⑨山川が主張する不法行為9(矢野・平成28年11月22日付一般質問通告書の記載)

「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から補助金(公金)を横領した」旨の事実を摘示したという範囲で認める。

「人物を特定していない」

「原告の社会的評価が低下した」ことは否認し、争う。

⑩山川が主張する不法行為10(朝木、矢野・平成28年10月31日付『東村山市民新聞』第188号における記載)

「山川が多摩湖寿会の会計から横領した」旨の事実を摘示したことは認める。

「原告の社会的評価が低下した」ことは不知。

⑪山川が主張する不法行為11(朝木、矢野・平成28年10月31日付『東村山市民新聞』第188号における肖像権侵害)

「原告は平成23年4月まで4期にわたり東村山市議会議員を務めた者であり、現在も東村山市文化協会のホームページに、会長として顔写真が掲載されており、写真の公表により肖像権が侵害されるものではない」

⑫山川が主張する不法行為12(朝木、清水・平成28年11月30日の議会終了後の発言)

「原告が主張するような発言はしていない」

「(発言があったという)宇留嶋の供述は信用できない」



 上記①~④について、朝木は「横領の疑惑がある」旨の事実を摘示したにすぎないと主張し、「人物を特定していないから、山川の社会的評価は低下していない」と主張している。また上記⑤、⑥、⑨については「元市議会議員が多摩湖寿会の会計から横領した」との事実を摘示したが、「人物を特定していないから、山川の社会的評価は低下していない」と主張し、⑦⑩については「山川が多摩湖寿会の会計から横領した」との事実を摘示したことは認めるが、「山川の社会的評価が低下した」との主張は争うと主張している。その他、⑧、⑫については発言の存在を否定している。

「疑惑」とする主張に対する反論

 平成29年6月7日に開かれた第3回口頭弁論で、山川は準備書面を提出し、被告らに対する反論を行った。山川がまず主張したのは、朝木が議会関係の発言や記載について、「横領」ではなく「『横領をした疑惑がある』旨の事実を摘示したにすぎない」としている点に対してである。

 例えば朝木は、「①山川が主張する不法行為1」において、「会計業務についていた元市議会議員によって行われた、業務上横領が強く疑われる行為」など2か所で「横領が強く疑われる行為」と記載している。これだけならまだ「『横領をした疑惑がある』旨の事実を摘示したにすぎない」とする主張が成立する余地があるといえるのかもしれない。

 しかし朝木は、「①山川が主張する不法行為1」において、さらに次のように記載している。

「元市議が寿会会計から抜いた」

「この元市議は42万4500円を会計から抜いたことを認めていると聞く」

「会計の不正処理行った元市議会議員は、新年会の会費やお祝い金、バス研修会費などで集金したお金を会計収入に入れず、……寿会会計から抜いた」

 このように、朝木は3カ所にわたり「元市議は寿会会計から抜いた」と記載している。「抜いた」とは「抜き取った=盗んだ」という意味にほかならないから、上記3カ所の表現はもちろん、「横領が強く疑われる行為」もまた「『横領した』という意味であると読者は受け取る」と、山川は主張している。

「抜いた」といわれれば、読者は「盗んだ」と理解するのは当然だろう。「横領が強く疑われる行為」という表現についても、同一文書の中に表現としてより強く断定的な「抜いた」という表現が出てくれば、読者がより強い表現の方を優先的主張と受け止めるのは当然である。その結果、読者は「横領が強く疑われる行為」についても、「横領した」という意味であると理解するのではあるまいか。

(つづく)
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