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多摩湖寿会事件 第91回
問題視されていなかった「入浴料」

 清水澄江に対して山川が次に聞いたのは「入浴料」のレシートについてである。

「入浴料」とは、平成25年7月1日、多摩湖寿会が温泉宿泊施設「おくたま路」で研修を行った際に支払った20名分の入浴料1万円のことである。会計役員だった山川は、この入浴料1万円を会計帳簿に支出として記載するとともに、「領収書綴りにおくたま路が発行した領収書を貼り付け、さらにその上に出金伝票を貼り付けた」と主張していた。その後、欄外(出金伝票の左上)に整理番号(「№44」)を手書きで記載したと山川は説明している。

 上記の山川の説明のかぎりでは特に問題があるとは思えない。ところが清水は、領収書綴りには入浴料のレシートは最初から存在しなかったとし、したがって、「山川は入浴料1万円を支出したことにしてその1万円を懐に入れたのだ」と主張していた。清水はその上で、「『おくたま路』における入浴の事実はなかった」と主張している。

 多摩湖寿会は「おくたま路」での研修に先立ち、加藤幸雄会長名義の「日帰りバス研修会のお知らせ」と題する案内を配布している。案内には「持参品タオル」とあり、持参しなければ現地で購入の必要がある旨の記載がある。多摩湖寿会はこの研修で温泉への入浴を想定していたことがわかる。

 また研修会後の平成25年7月26日には、やはり加藤会長名で「多摩湖寿会日帰りバス研修会報告」と題する報告を行っている。その中の「会計報告」の欄には「入浴料1万円」の記載がある。

 当時、この報告に対してなんらかの異議が出された記録もない。つまり「『おくたま路』で入浴をした事実はない」とする主張は清水が初めてしたものだった。それも平成28年10月7日に清水が市老連に対して領収書綴りを含む会計帳簿類のコピーを提出した後だったのである。清水が提出したその領収書綴りのコピーには「入浴料」のレシートは貼られていなかった。

なくなったレシートと出金伝票

 山川は自分では確かに貼り付けたはずの「入浴料」のレシートがなぜ貼られていないのか疑問だった。これはどういうことなのか――山川はその点をまず確認しようとしたのである。



(「入浴料」のレシートに関する清水の供述①)

山川
  これは、あなたが平成28年10月7日に市老連に提出した領収書つづりのコピーです。……№44の箇所(筆者注=山川が「入浴料」のレシートを貼り付けていたと主張している箇所。ここには「まずレシートを貼り、その上に同額を出金した旨の出金伝票を貼り付けていた」と山川は主張している)は空白になってますね。で、ファックスの送り状(筆者注=市の担当者が山川宛に送付したもの)には……、「白紙の部分は提出された状況から白紙でした。こちらでは加工しておりません。」というふうに書かれてあります。……加工してないのに、なぜそこのところの部分が空白になってるんでしょうか。

清水  最初からなかったからです。



 東村山市内の老人クラブを所管する東村山市健康福祉部の担当者から山川に送られてきた入浴料のレシートに関わる部分のファックスは、整理番号№44の箇所がまったくの空白状態だった。山川は清水に対して、自分がレシートとそれに対応する出金伝票を貼ったにもかかわらず、なぜ空白になっているのかを聞いたのである。

 それに対して清水は、「最初からなかった」とだけ答えた。すると、№44の箇所にはレシートだけでなく出金伝票もなかったと清水はいうのだろうか。その点を確認するために、山川は続けて聞いた。



(「入浴料」のレシートに関する清水の供述②)

山川
  №44で白いところがありますが、「№44」だけ書いてあって、白紙になっている。

清水  はい。出金伝票だけが貼ってありました。それは2度目の精査、皆さんで調べたときに領収書がない、おかしいねということになりました。最初から貼ってございませんでした。



 清水は№44の箇所には「出金伝票だけが貼ってあった」と供述している。

剥ぎ取られた出金伝票

 では、その「貼ってあった」出金伝票はどこへ行ったのか。山川が出金伝票の行方を健康福祉部の担当者に確認すると、問題の出金伝票を含む4枚の出金伝票がA4の用紙に並べられた状態にあることがわかるファックスが送られてきた。「最初からその状態になったものがコピーで提出された」と担当者はいう。

 レシートが最初から存在しなかったのかどうかは別にして、領収書綴りに貼られていた(このことは清水も認めている)出金伝票を剥ぎ取ったとなると、出金伝票を剥ぎ取る行為は領収書綴りの原本を改ざんするものにほかならない。剥ぎ取ったのが清水とはまだ断定はできないものの、出金伝票が剥ぎ取られていたことについて、清水は何とも思っていないのだろうか。

 ところで、山川が領収書綴りの№44の箇所に入浴料のレシートとそれに対応する出金伝票を貼り付けていたことは出納簿にも記載されている。このことについても山川は清水に確認した。



(「入浴料」のレシートに関する清水の供述③)

山川
  (筆者注=出金簿の№44の箇所には)「日帰り研修入浴料」と書いてあります。領収書つづりの№44の箇所に貼ってあるのは、日帰り入浴料の領収書と出金伝票であると説明してるわけですよね。

清水  私は見ておりません。



 清水はこの期に及んで、出金簿の№44の箇所を「見ていない」という。 一応、№44の箇所を含めて、平成25年度の出金簿の内容は社協の監査を通っている。当然、出金簿に記載された領収書綴りの内容についても監査を通っていると理解していいものと思う。これだけ入浴料を支出したことについて疑義があると主張しながら、出金簿を「見ていない」とは、清水はどんな精査をしたというのだろうか。

 それどころか、領収書綴りの№44の箇所から当初は「存在していた」という出金伝票が剥ぎ取られていることはきわめて重要な事実である。仮に山川が主張するように出金伝票の下に入浴料のレシートが貼られていたとすれば、出金伝票が残った状態で、レシートのみがなくなることは通常は考えられない。しかし、出金伝票が剥ぎ取られていたということになると新たな可能性が生じる。出金伝票が剥ぎ取られた際にレシートも脱落した疑いを否定できなくなるのである。

 清水は領収書綴りから出金伝票を剥ぎ取ったのだろうか。

(つづく)
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