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多摩湖寿会事件 第92回
レシートを紛失した可能性

 清水は領収書綴りから入浴料の出金伝票を剥ぎ取ったのか。出金伝票を剥ぎ取ったのが清水だとすれば、その際に入浴料のレシートも脱落し、そのまま紛失してしまった可能性を否定できなくなる。山川は清水に対して出金伝票を剥ぎ取ったかどうかを聞いた。



(「入浴料」の出金伝票に関する清水の供述①)

山川  ……(筆者注=山川は入浴料の出金伝票を含む4枚の出金伝票がまとめられた4Aのファックスを示した)左下に入浴料の出金伝票があるのがわかりますよね。で、出金伝票に貼り付けていたのだから、領収書つづりの№44の箇所から剥がしたということがはっきりすると思いますが、剥がしましたでしょうか。

清水  最初からございませんでしたので、剥がすも剥がさないもございません。最初から領収書はなかったので調べに行ったのです。



 山川は出金伝票について聞いたのだが、清水はそのことについては答えなかった。出金伝票を剥がせば、レシートも剥がれ落ちる可能性があることを認識していたのだろうか。山川は続けて聞いた。



(「入浴料」の出金伝票に関する清水の供述②)

山川 
 (筆者注=山川はおくたま路に支払ったことを裏付ける食事代等、入浴料以外の領収書を示した)寿会がおくたま路に支払った入浴料以外の領収書です。……これもまた出金伝票を貼って、そして出金伝票が剥がされているということがわかりますよね。……出金伝票は、あなたが剥がしたのではありませんか。

清水  最初から領収書はありませんでした。



 清水はどうしても領収書綴りから出金伝票を剥ぎ取ったことを認めたくないようだった。認めないように代理人から指示されていたのだろうか。

 清水はすでに領収書綴りに「出金伝票だけが貼ってあった」と認めた。その貼ってあった出金伝票が、清水が市老連に提出した際には領収書綴りから剥ぎ取られ、A4の用紙に別の出金伝票とまとめて貼り付けられていた事実からは、少なくとも何者かが入浴料の出金伝票を領収書綴りから剥ぎ取ったことは明らかである。

 では、いったい誰が入浴料の出金伝票を領収書綴りから剥ぎ取り、わざわざ他の出金伝票とまとめたのか。そんなことができるのは、すべての帳簿類を管理していた清水澄江以外にはいない。

 清水は領収書綴りから「入浴料」の出金伝票を剥ぎ取った。その際に、出金伝票の下に貼ってあったレシートが脱落し、紛失してしまった可能性を否定することはできない。自分が出金伝票を剥ぎ取ったことを認めれば、同時に「入浴料」のレシートを紛失した可能性があることを認めることになる。だから清水は、出金伝票を剥がしたのではないかとの質問に、最後まで正面から答えようとしなかったのだろう。

 しかし、領収書綴りに出金伝票が貼られていたことを認めたことで、清水はその出金伝票を剥ぎ取ったことを認めたに等しい。つまり、清水は領収書綴りから出金伝票を剥ぎ取った際、レシートも剥ぎ取り、紛失した可能性を否定できないということだった。

証拠の作成日を虚偽申告

 さて、清水は入浴料のレシートは最初から存在しなかったと主張し、その証拠として「平成27年」に作成したと称して領収書綴りのコピーを提出している。平成27年といえば、山川が清水に会計帳簿類を引き渡す前の年である。すなわち清水は、その領収書綴りを山川が作成したままの状態にあるもの、未だ清水が触り得ない時期に作成されたものとして提出したのである(丙第21号証)。

 その領収書綴りの№44の欄には「入浴料」として1万円が支出された旨の出金伝票が貼られており、それをめくると、下に貼られているはずのレシートはなかった。平成27年の時点、つまり山川が作成した時点で入浴料のレシートは存在しなかったことを裏付ける証拠として提出したものだった。

 平成28年10月に清水が市老連に提出した際には上記の出金伝票も剥ぎ取られ、他の出金伝票とまとめられたかたちで提出されていたから、清水は上記平成27年の状態のものから出金伝票だけを剥ぎ取って提出したものということになろうか。もっとも、最初からレシートはなく出金伝票だけが貼られた状態だったことを立証したいのなら、出金伝票は剥ぎ取るべきではなく、「山川が作成した状態」で提出する方がよほど説得力があったのではあるまいか。

記憶にない付箋

 しかし、山川が清水が提出したその領収書綴りをよく見ると、そのページの端に身に覚えのない多くの付箋が貼られていることに気がついた。その付箋は自分はつけたものではない、ではそれは誰がつけたものなのか。山川はこの点について聞いた。



(領収書綴り(丙第21号証)に関する供述)

山川
  私はこんな付箋は貼ったことがありませんし、28年5月に業務を引き継いだ時点では、付箋は貼ってませんでした。で、これは私が書類を引き渡した後にあなたが付けたものだと思いますが、いかがですか。

清水  どれを指してるんでしょう。

……

裁判長  この出金伝票そのものではなくて、その右側に、例えば上のほうに「92」、「98」って番号付いてますよね。これが付箋じゃないかっていうふうにおっしゃってるんだと、そういう意味だと思いますが。

清水  はい。これは私が付けました。

山川  そうすると、この丙第21号証をコピーしたのは、平成27年度じゃなくて、平成28年度以降ということですね。

清水  もちろんです。

山川  すると、あなたの文書(筆者注=清水が証拠として提出した領収書綴りに関する証拠説明書における記載)が違うということになりますね。

清水  はい。



 清水はこの領収書綴りのコピー(丙第21号証)をどんな意図で提出したのかわかっていないようだった。清水が提出したこの領収書綴りのコピー(丙第21号証)が平成27年度のものなら、山川が作成した時点で入浴料のレシートは存在しなかったことの証拠となったかもしれない。しかし清水があっさり認めたように、これが山川が清水に引き渡した後でコピーしたものということになると、最初から入浴料のレシートは存在しなかったことを裏付けるものとはなり得ない。したがって、この丙第21号証を提出した意味さえなくなってしまうということなのだった。

 丙第21号証の作成が平成27年ではないことをもう1度山川が確認すると、清水は次のように応じた。

清水  ええ。27年度は私会長でもございませんでしたし、手元に領収書も何も引き継いでおりませんので、27年度中にコピーすることは不可能なことでございます。

 清水はこう開き直った。しかし、この丙第21号証を清水が平成27年作成の証拠として提出した事実は、たんにそれが誤りだったということではすまない。入浴料のレシートが最初から存在しなかったことにするために清水は作成年を意図的に偽ったと判断されることもあり得る、つまり証拠の偽造が疑われ得るということなのだった。

(つづく)
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